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2017年4月1日付 総務省の通知について

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2017年4月21日のニュースで伊那市が10万円を超えない電化製品については今後も取り扱う方針を決めたことに対して高市早苗総務大臣が以下のように述べえいます。

電気・電子機器など資産性の高いものは地域への経済効果にかかわらず送付しないよう要請している。伊那市の対応については通知の趣旨にそぐわない。

通知の趣旨とはいったい何なのでしょうか?

2017年4月1日付 総務省の通知について

総務省は地方自治法第 245 条の4(技術的な助言)に基づいて通達しました。

これは2016年に通達された地方税法、同法施行令、同法施行規則の改正等について」で再三の要請にも関わらず高額な返礼品を提供する自治体に向けて通達された内容です。

しかも以下のように

総務省では
個別の地方団体における
返礼品送付の見直し状況について
今後、随時把握する予定であることを申し添えます

となっています。では通達の内容とは何なのでしょうか?

返礼品の価格等の表示

返礼品については「第2 返礼品のあり方」に記載があります。

主な内容
1 返礼品の価格等の表示について
「返礼品の価格」

「返礼品の価格の割合」(寄附額の何%相当など)
の表示をつける
これは自治体のみならず
ふるさとチョイスやふるなびなど
それらを紹介しているふるさと納税サイトにも要請が出されている

現時点でそれらに対応しているサイトはないようですが今後各自治体と詰められていくものと思われます。

ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品

今回の通達で総務省がもっとも重要視しているのがこの項目でしょう。

ここは重要なところなので通達をそのまま抜粋します。

総税市第 2 8 号 平 成 29 年 4 月 1 日
ふるさと納税に係る返礼品の送付等について
2 ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品について
より抜粋

(1) 次に掲げるようなふるさと納税の趣旨に反するような返礼品は、換金の困難性、転
売防止策の程度、地域への経済効果等の如何にかかわらず、送付しないようにするこ
と。
ア 金銭類似性の高いもの(プリペイドカード、商品券、電子マネー・ポイント・マイ
ル、通信料金等)
※1 使用対象となる地域や期間が限定されているものを含む。
※2 ふるさと納税事業を紹介する事業者等が付与するポイント等を含む。
イ 資産性の高いもの(電気・電子機器、家具、貴金属、宝飾品、時計、カメラ、ゴル
フ用品、楽器、自転車等)
ウ 価格が高額のもの
エ 寄附額に対する返礼品の調達価格の割合(以下、「返礼割合」という。)の高いもの

この内容はいよいよ総務省が本気を出したと思われます。前項で述べられているように金銭類似性の高いものとして総務省が具体的に項目を指定して通達を出したのは今回が初めてです。

そして高市早苗総務相は個別の団体に直接見直しを強く働きかけていくことを予定していると高らかに宣言しています。

今回伊那市がターゲットになっていますが、今後、ふるさと納税のお礼の品にあげれられているお礼の品にそぐわないものは徹底的に取り締まられる可能性を持っています。

長野県伊那市では検討をするとしているものの引き続きパナソニックハイビジョン液晶テレビ 32型 180,000円などのお礼の品が用意されていました。

ふるなびの寄附者からの応援メッセージには★電化製品種類も少なくなって寄付金も高くなってしまって残念です。早く申し込めばよかったです。

電化製品の返礼品を楽しみにしている人も多いとおもいます。頑張って、続けてください。

引き続き家電を提供してください。
といった家電製品の提供を応援する書き込みだけではなく

美しい自然を守ってください。そして地方が活性化されますように

姉が以前、伊那市の小学校の先生でした。 亡くなってしまった姉に代わり、寄付させて頂きます。 子育て、教育に微力ながらお役に立てればと思います。

といった個人の思いがこもったメッセージも多く見けられました。

ふるさと納税ってなんだろう

今回の総務省の通達には強制力はありません。地方自治法の観点から通達の多くは廃止され指針等の名称に変更され「技術的助言」として通知されており自治体の事務処理を法的には拘束しないものとされています。

今回高市早苗総務相が出したものも技術的助言として交付されており強制力や拘束力は発生しません。

しかし高市早苗総務相は伊那市に対してかなり強気な態度をとっているのが気になります。

さきほどのふるなびの寄付者の応援メッセージにもあったように寄付者にも募る思いがありそれがたまたま近所の家電量販店での購入ではなく購入の一部をふるさと納税として納めたいという気持ちが垣間見えます。

いずれにしても今回これだけ高市早苗総務相が乗り出してきているということは早々にお礼の品のラインナップが変わる可能性を秘めているということになると思われます。

ゴールデンウィークに予定のない人はじっくりとふるさと納税サイトを眺めて自分の気に入ったものがあれば早めに決めてしまったほうがよさそうです。

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