「ふるさと納税」でいつもは手に入らない「日本酒」が好きな人にはたまらない「地酒」や「名酒」を手に入れるチャンスです。
今回はふるさと納税の中でも地酒や地域の特産品になっている「日本酒」を「ランキング」でご紹介します。
日本酒の返礼品ランキング
日本酒返礼品一覧 | ||
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東北の米どころでは必ず存在する有名な地酒ですが、ふるさと納税の返礼品にも名酒と言われる日本酒が数多く出ています。
日本酒の有名な産地
日本酒を製造しているところを蔵元と言います。東北地方では冬の間畑仕事ができない為、蔵人と呼ばれる職人がその秋取れた新米から日本酒を作る為冬の間だけ酒造りをする習慣がありました。
こういった職人のことを杜氏と呼びます。日本酒には好きなら誰でも知っている名酒が多く製造されている地域や酒蔵があるので紹介します。
日本の3大酒処
兵庫県 灘
六甲山から流れる名水を利用した日本酒が多くあります。その中でも灘の宮水はミネラルが多く含まれた硬水で辛口の新酒が多くあり男酒の呼び名で人気を集めています。
龍力山田穂無濾過・山田錦純米セット 11,000円 「還元率」36%
多可町中区で作られた幻の酒米「山田穂」を使って醸したお酒です。純米酒「山田錦」との詰め合わせ。
奥播磨 純米 720ml+ シズル冷酒器セット 銀黒 20,000円
京都 伏見
灘が男酒なら伏見は女酒と呼ばれています。こちらも名水が数多くあり、酒造りに適した土地です。灘と比べると新酒は甘口が多いことからこのように呼ばれるようになりました。男酒安土桃山時代にルーツを持つ伝統的な酒処で、蔵元も20軒以上あります。
広島 西条
水に恵まれた土地ですが、酒造りには適していないとされていた軟水のため近代まで酒造りは発達していませんでした。軟水での酒造りが研究され、西条市にある精米機メーカーが精米技術を高めたことで酒造りが盛んになりました。
濃酵なお酒は広島酒と呼ばれています。
地方の名酒を見逃すな
秋田県 久保田 萬寿(1升) 25,000円
新潟県南魚沼市の蔵元 八海山大吟醸 1.8L×1本 36,000円
山口県 【限定1,000本生産】獺祭三割九分ふじた 720ml×1本 14,000円
旭酒造株式会社と村米契約をしている加東市藤田産の山田錦のみを使用して製造された、限定1,000本生産の限定酒です。
宮城県内限定の日本酒 「原酒浦霞」「蔵の華純米吟醸 浦霞」 2本セット 10,000円
宮城県内限定の日本酒「原酒浦霞」と「蔵の華純米吟醸 浦霞」2本セット
和歌山県 純米酒「黒牛」(1.8L×1本) 10,000円
お米本来の味が堪能できる純米酒です。
値段と還元率は?
日本酒は激安のものから高級なものまで幅広くあるので平均価格があまりあてになりません。
一升瓶は1.8リットル入りですが、このサイズで2000円を切ると大衆向けの安い酒という印象です。安い酒の場合は製造コストを下げるため精米歩合を低くして醸造用アルコールを大量に使っているのでお米本来の味わいがなくなる分、添加物に糖類、酸味料、調味料などを使って味を作っています。
普段飲みなら気にならないのですが、せっかくふるさと納税でもらうのですから、普段飲めない高い日本酒を選びたいものです。
日本酒の還元率は概ね30%ですが、銘柄によって格安酒店などでの販売価格にムラがあるので上下します。
日本酒とは?
日本酒の定義は白米を蒸して麹と混ぜて水を加えて作るお酒のことを言います。シンブな材料なので、お米や水の良さが味の良さとして重要になります。
焼酎のように水割りやなにかと割って飲むことのない日本酒のアルコール度数は22度以下で平均度数は15度前後のものがほとんどです。
製造工程は非常に複雑で長年杜氏と呼ばれる酒造りの職人が伝統的な技術を継承してきました。
美味い日本酒には良い水がある
日本酒の成分で80%を占める水は何よりも大事で、東北地方に名酒が多いのは雪解けの綺麗な伏流水が豊富にあることも関係しています。世界的にも有名な獺祭の蔵元の桜井氏はテレビ番組の盾×ホコに出演して効き水の技術を披露したことがあります。5つの水のうち1つだけろ過水があり、残りは天然水でろ過水を当てるという利き水勝負です。結果は桜井氏の勝利でいかに良い酒を作るのに水が大事かを証明して見せました。
水の硬度もお酒の味に影響すると言われており、軟水ならソフトなお酒、硬水ならガツンとくるハードなお酒となります。これは水に含まれるミネラルが麹の発酵に影響を与えるためです。
お米の磨きが雑味をなくす
日本酒の成分で水の次に大事なのはお米です。こちらも名酒が多い東北には米どころとして産地が揃っています。
酒米として有名なのは山田錦で特徴は麹菌が米の内部に入り込む破精込み(はぜこみ)が良いことと大粒であることからお米を磨く精米歩合を高めた吟醸酒に向いているからです。お米を磨くのはかなりの技術が必要で精米歩合を高めるとお米が割れたり欠けたりして形が不揃いになる場合があります。こうなるといくら精米歩合が高くても美味しいお酒は作れません。お米を磨いた後は欠けていない綺麗な丸型であることが均等な発酵をして美味しいお酒となる条件です。山田錦はキメが細かいため高い精米歩合が可能で吟醸酒に向いています。ただ栽培には手間がかかるため選ばれたお酒にしか使われない傾向があります。
酒米として有名なお米
銘柄米を使った日本酒には大抵ラベルにお米の品種が書いてあります。
お米の種類によって日本酒の味わいも変わるので代表的なお米を紹介します。
- 五百万石
淡麗辛口の日本酒が多い銘柄米 - 雄町
濃厚なお酒が多くしっかりした味わい - 山田錦
香りが高く味はまろやか。甘口のお酒を多い
お米の種類によって香りやコクが変わってきますが甘口、辛口は製造工程にも影響するのであくまで目安です。
日本酒の種類と味の違い
日本酒は清酒と呼ばれ製造工程や原材料、精米歩合によっていくつかの種類に分かれます。いくつかの条件と名称を組み合わせて純米+大吟醸で純米大吟醸などのように決められています。
代表的な本醸造酒
日本酒の最も代表的な分類で精米歩合70%以上で米と米麹に加えて醸造用アルコールを加えたものです。
純米酒
純米酒はその名の通りお米と米麹だけで作られたお酒で醸造用アルコールが含まれていません。純米酒には精米歩合の制限がありません。精米具合によってこの後説明する吟醸に分類されるものがあります。
精米歩合で分かれる種類 吟醸とは
精米とはお米を磨くことで、精米歩合とはお米をどれぐらいまで磨いたかを表す数字です。精米歩合が低いほど磨き込んであることを示しており、精米歩合50%という場合は米粒でいえば半分が磨く事によって取り除かれた事になります。精米歩合が高いほどお米のまわりの汚れや雑味の原因となる成分が取り除かれて風味が良くなりますが、材料費が上がるためお酒の値段は高くなります。
吟醸
精米歩合が60%以上から吟醸と呼ばれます。吟醸とだけ呼ぶ場合はは醸造用アルコールが含まれており、お米だけで作られたものを純米吟醸酒と呼びます。
大吟醸
精米歩合50%以上のものが大吟醸と呼ばれます。大吟醸と呼ぶ場合は醸造用アルコールが含まれており、お米だけで作られたものが純米大吟醸です。
生酒(なまさけ)
お酒は米麹でお米を発酵させて作るのでできたばかりの日本酒は米麹が生きています。このままだと発酵が進むため、加熱して酵母の活動を止める火入れという工程があります。通常、火入れは2度行い酵母の活動を止めます。
この火入れをしていないのが生酒になります。生貯蔵酒は出荷の前に一度だけ火入れをしたもので、生詰め酒は加熱処理をして貯蔵した日本酒を瓶詰めにしたものをいいます。
古酒
長期間寝かされて保存されたお酒でまろやかな味わいです。
日本酒の甘口と辛口の違いとは?
日本酒には大きく分けると甘口と辛口の2種類があります。これは単に飲んだ風味を言っているのではなく、日本酒に含まれる糖分の量で決まる日本酒度で分けられています。日本酒度はラベルに表示されています。
日本酒度がプラスであれば辛口、マイナスであれば甘口に分類されます。
言葉のイメージから辛口はキレがある、とか甘口は甘いと考えてしまいますが、実際には言葉から受けるイメージとは異なります。そのため辛口、甘口とは分けて甘口と呼ぶ場合もあります。
味の違いは辛口キレがある、甘口はまろやかとと言われています。
日本酒の味は含まれる糖分だけでなく、酸度によっても変わります。酸度が多いか少ないかは淡麗と濃酵の分類に使われます。
酸と聞くと酸っぱいことを想像しますが、そうではなく酸が多ければ辛く感じ、少なければ甘く感じます。
淡麗はさっぱりした味わい、濃酵はコクがあると言われています。
日本酒度の違いと酸度の違いを合わせて分類されたのが以下の4つの種類です。
淡麗辛口
日本酒度が高く酸度が低いものは、淡麗辛口に分類されます。しつこさのない味わいなので喉越しも良く、あっさりしていてキレのある味わいです。和洋中とどんな料理にも合うので迷ったら淡麗辛口を選びましょう。
淡麗甘口
同じく酸度と糖分が少なくさっぱりしていますがまろやかな味わいです。料理の味が薄くても邪魔をしないので日本料理など薄味のものがあいます。
濃醇辛口
酸味と糖分が多くコクとキレがあります。純米酒などに多い日本酒で、酒の肴の定番、塩辛をあてに飲むならこのタイプです。
濃醇甘口
酸味と糖分が多くコクがありありまろやかな日本酒です。あっさりとした料理や素材を生かした料理とあいます。刺身など素材の味を楽しみつつ頂く日本酒として適しています。
日本酒のおすすめの飲み方
日本酒は冷やす、常温、温めるの3種類の飲み方があり、銘柄やお酒の種類によっておすすめの美味しい飲み方が異なります。また甘口や辛口を料理に合わせてワインのように使い分けるのもおすすめです。
温度で変わる日本酒の飲み方の名称
熱燗といえば温かい日本酒のことですが、日本酒の飲み方の名称は温度によって10種類もの呼び方があります。
- 雪冷え
5℃まで冷やしたキンキンに冷えた日本酒で生酒に向いた飲み方 - 花冷え
10℃に冷やした日本酒で吟醸や大吟醸におすすめの飲み方 - 涼冷え 15℃
- 冷や
居酒屋などでもたまに使う冷やは常温の日本酒のことです。 - 日向燗(ひなたかん) 30℃
- 人肌燗(ひとはだかん) 35℃
- ぬる燗 40℃
- 上燗(じょうかん) 45℃
- 熱燗(あつかん) 50℃
- 飛び切り燗 55〜60℃
本醸造酒の美味しい飲み方
冷やなら10℃ぐらいの花冷え、温めるなら熱燗の50℃ぐらいまでが美味しく頂ける温度です。冷やでも熱燗でも季節に合わせて楽しめるオールマイティなお酒です。
純米酒の美味しい飲み方
米本来の味が楽しめるのが純米酒です。温めるならぬる燗の40℃ぐらいならお米の風味や香りを失わず美味しく頂けます。ちょうど人肌程度に燗をするのがおすすめです。冷やであれば花冷えの10℃ぐらいまでがおススメです。
吟醸酒や大吟醸の美味しい飲み方
吟醸酒や大吟醸はお米の精米歩合が高く清涼感のある飲み口が特徴特徴のお酒です。温めるより花冷えの10℃ぐらいが吟醸酒の醍醐味を味わえるおすすめの飲み方です。
生酒の美味しい飲み方
生酒は燗をせず出来る限り氷温近くまで冷たくした雪冷えで頂くのがおすすめです。清涼感ある飲み口なので夏の暑い時期などに飲むのが良いでしょう。
酒器で変わる日本酒の飲み方をマスターしよう
日本酒というと徳利(とっくり)におちょこが思い浮かびます。
その他にも吟醸酒など香りの良いお酒を楽しむならワイングラスがおすすめです。ワイングラスはお酒を入れた時に体積に対して空気に触れる面が大きくなる形状なのでより香りが引き立ちます。
水割りとは違った飲み方で、香りの良い吟醸酒をワイングラスで飲む時に是非試して頂きたいのが、水を一滴入れることです。こうすることで香りがより際立ちます。水を一滴垂らして香りが際立つことを花が咲くと言い、ブランデーなど香りを楽しむお酒などでも使われる飲み方です。
和らぎ水を用意して大人の飲み方をしよう
日本酒を飲む時に用意したいのが和らぎ水です。和らぎ水は日本酒を飲む合間に飲む水のことですが、こうすることで酔いが早く回るのを抑えたり体への負担が軽くなったりします。ワインを楽しむ方ならチェイサーといえば分かりやすいかもしれません。せっかく良いお酒を手に入れても酔ってしまって味が分からなかった、とならないようにしっかりと和らぎ水を飲みながら良いお酒を楽しみましょう。